漫画、アニメというわけではないんですけど
ある意味、ものすごい内容の小説がありまして。
それが、岡嶋二人さんの
という作品です。
じゃあ、その「クラインの壺」のどこが一体ものすごいのかというと、それはですね
まずは、この小説が書かれた時代ですね。
確か「クラインの壺」の小説が出版されたのって、1980年代だったと思うんですけど、この時代に、よくもまあ、こんなバーチャルな世界のことを描けたな、と。(;^_^A
そして、そのバーチャルな世界と、現実の世界の境界が、まったくわからなくなるという恐怖。
この小説を読み終えたほとんどすべての人が、もしかしたら同じ行動を取るかもしれません。
そう、読み終わった後、思わず
大きなため息をついて唸ってしまう・・・・・・・・・
内容はぶっちゃけ、めちゃくちゃ面白いです。
でも、自分がいる世界が、現実なのか、それともバーチャルな世界なのか
これがまったくわからず、それを証明する手段も方法も皆無という恐怖
これには本当に唸ってしまいます。
例えば、ある大きな犯罪や事故が起こったとします。
でも、その犯罪や事故が起こったのは、果たして一体どちらの世界での出来事なのか?
現実世界とバーチャル世界の境界がわからず、その証明方法もない・・・・・・・
こんなに苦しくて、もどかしくて、イライラしてしょうがない状況って他にあるかしら?
そして、そんなどちらにいる世界にいるのかわからない状況で、もし、自分が、ある知られてはいけない秘匿な情報を握ってしまったら?
その情報を明かせば、ある不正な組織を訴えることができる
でも、その情報は一体どちらの世界でのモノなのか?
一応、その証拠はある
でも、その証拠も、一体どちらの世界でのモノなのか?
そして、自分はその組織から追われている身・・・・・・・・
この状況、本当に恐怖でしかありません。
これはマジでヤバい作品ですぜ。(;゚д゚)ゴクリ…