ここでは「有賀リエ連作集 工場夜景」の結末のネタバレを紹介しています。無料、あらすじなどの情報も。
この作品の作者である有賀リエさんと言えば、「パーフェクトワールド」という作品があまりに有名ですよね。
でも、今回の
・有賀リエ連作集 工場夜景
も、正直、ハンパじゃありません。
この「工場夜景」という作品は、表紙と簡単なあらすじだけ見ると、ほんのり甘酸っぱい青春初恋漫画・・・・・・・・
みたいな感じ思えてしまいますが
実際に読むと、その内容的はかなり重く、そして、キツいものになっています。
舞台は、とある工業地域にある小さな工場街。
その街に暮らす、中学時代から何かと仲のいい高校三年生男女の貴臣と碧。
お互いに、ほのかに好意を抱きながらも、中々素直になれない二人を見ていると、本当に胸がほっこりします。
ある夏の日、碧は
「感動するくらいに美しい工場夜景」
を見に行こうと貴臣に誘われます。
なかなか思うように空いている日が重ならない二人でしたが
高校最後の夏休みの最終日
この日に絶対に見に行こうと約束をすることに。
そして、約束の日の8月31日
ただ単に工場の夜景を見に行くだけですが、二人にとっては初めてのデート（！？）
そのことにお互い胸を躍らせます。
ですが、結局のところ、貴臣と碧は、この日に約束していた「工場夜景」を見に行くことはできませんでした。
それどころか、この日、二人はこれまでの関係には絶対に戻れない、ある悲劇に見舞われることに・・・・・・・・(；ﾟдﾟ)ｺﾞｸﾘ…
「性的暴行事件の被害者と加害者」
これは、貴臣と碧の二人が直接犯した事件ではありません。
でも、約束の8月31日を境に、突然その性的暴行事件の被害者家族と加害者家族に別れることになってしまった二人。
重要なのでまた言いますが、貴臣と碧の二人は、その性的暴行事件の直接的な被害者と加害者ではありません。
でも、この後、非常に長い間、事件の直接的当事者だった方がどんなに楽だったかと思えるほど、二人はとても苦しくつらい日々を過ごすことになります。
二つの家族を、無慈悲に、そして、徹底的に破壊する「性的暴行事件」。
直接的に関係のない貴臣と碧の二人にも、情け容赦なく向けられるイヤらしい世間の目。
それでも自分達はまだ耐えられる、二人が同じ気持ちなら・・・・・・・・
でも、世間の目が向かうのは、必ずしも自分達だけではなくて・・・・・・・(；ﾟдﾟ)ｺﾞｸﾘ…
ここからは、読むのが本当にきつくなります。
でも、この作品の主人公の貴臣と碧の二人は最後まで、最後まで・・・・・・・・
最後はウソでもなんでもなく、涙が止まらなくなってしまうこの作品。
その結末を知った時、おそらく、みなさんも同じ気持ちで・・・・・・・・(´；ω；`)ｳｩｩ
もし、自分がその当事者になった時、自分は貴臣と同じになれるだろうか？！
碧と同じ感情を抱けるだろうか！？
あまりにも胸が苦しくなって、二人の想いが切なすぎて、世の中の不条理に怒りしか感じられなくなる
でも、最後の最後で・・・・・・・・(´；ω；`)ｳｯ…
これからずっと、長い間、心に残っていくことになるであろうこの「工場夜景」という作品
みんさんも、もし興味があるようなら、その時はこちらをチェックしてみてください。
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